円形脱毛症が治る前兆と改善方法|発生から改善までの流れを解説 | 新宿AGAクリニック
円形脱毛症が治る前兆と改善方法|発生から改善までの流れを解説

円形脱毛症が治る前兆と改善方法|発生から改善までの流れを解説

円形脱毛症治る前兆


抜け毛や薄毛の原因は実にさまざまですが、円形脱毛症の発症も原因の1つです。円形脱毛症は年齢や性別を問わずに発症する可能性があるのですが、軽症例であれば1年以内に回復するケースも少なくありません。では、円形脱毛症が治る際には何か前兆があるのでしょうか。


こちらの記事では、円形脱毛症が治る際に見られる4つの前兆や治るまでの流れ、および治療法などについて解説します。薄毛が気になっている方や、現在の対応が効果的か不安に思われている方は参考にしてください。

 

円形脱毛症の基本


円形脱毛症(Alopecia areata)は性別や年齢に関係なく起こる薄毛の一種で、ある日突然のように発症します。その他の脱毛症とは異なり、髪の毛の抜け落ちた箇所(脱毛斑)と、髪の毛が生えている場所との境界が明確である点も特徴の1つです。


円形脱毛症は10円はげとも呼ばれることから、コイン大の脱毛斑をイメージされる方もいらっしゃいますが、実際にはコイン大の脱毛斑が複数見られたり、脱毛斑がつながって広範囲にわたって薄毛になったり、頭髪だけでなく体毛も抜け落ちたりすることもあります。


軽症例であれば1年以内に回復するケースもありますが、薄毛の範囲が広くなればなるほど治癒が困難となるため注意が必要です。また、治療によって円形脱毛症がいったんは改善したとしても、何度も再発することが珍しくありません。

円形脱毛症が治る4つの前兆


円形脱毛症が治る前兆としては以下の4点があげられます。

 

  • 産毛が増える
  • 髪の毛が太くなる
  • 境目が目立たなくなる
  • かゆみが出る


円形脱毛症が治る4つの前兆について詳しく解説します。

産毛が増える


円形脱毛症が回復に向かう過程で、もっとも分かりやすい変化の1つが脱毛斑に見られる産毛の成長です。円形脱毛症を発症した場合、髪の毛が生えている箇所と明確な境界を持つ脱毛斑が見られます。


その他の脱毛症とは異なり、円形脱毛症の発症にともなってできる脱毛斑はつるつるとしている点が特徴です。ところが、円形脱毛症の症状が改善に向かう過程で新たに産毛が生えてくると、脱毛斑に触れたときに指先に抵抗を感じます。鏡で見ても分からない場合は、指の腹で脱毛斑に優しく触れてみるとよいでしょう。

髪の毛が太くなる


髪の毛が太くなることも、円形脱毛症が治る前兆の1つです。円形脱毛症を発症した場合、局所の髪の毛がごっそりと抜け落ちることが特徴です。その結果としてできる脱毛斑はつるつるとしていますが、改善に向かうと徐々に産毛が目立ち始めます。


産毛は細くて弱々しいのですが、さらに症状が回復するに従い徐々に太く成る傾向にあります。髪の毛が太くなるのは円形脱毛症からの回復スピードが増していると考えられるため、産毛の段階で強い刺激を与えることは避けましょう。


産毛が細くて弱々しい段階で強い刺激を与えると、せっかく生えてきた髪の毛が抜け落ちる可能性もあるため注意が必要です。

境目が目立たなくなる


脱毛斑と髪の毛が生えている境目が目立たなくなることも、円形脱毛症が治る前兆の1つです。円形脱毛症を発症した場合、AGAやびまん性脱毛症などの薄毛とは異なり、脱毛斑と髪の毛が生えている箇所との間に明確な境界があらわれます。


そのため、円形脱毛症のことを10円ハゲと呼ぶことがあるのです。しかし、円形脱毛症からの回復にともない産毛が生えたり、髪の毛が成長して太くなったりすると、次第に脱毛斑と髪の毛が生えている箇所との境界が目立たなくなってきます。

かゆみが出る


脱毛箇所にかゆみが出ることも、円形脱毛症が治る前兆の1つです。つるつるとした脱毛斑に新たに髪の毛が生えてくると、毛先による刺激で頭皮のかゆみを感じることがあります。


脱毛斑にかゆみが生じると、円形脱毛症が悪化しているのではないかと心配になるケースもありますが、一時的な現象であれば過度に心配する必要はありません。


あまりにも長い間かゆみが続く場合や、かゆみにともなって赤みや痛み、フケなどが見られる場合には専門医まで相談することがおすすめです。


【関連記事】小さい円形脱毛症の症状と男女別原因|長期化した際の治療法を紹介

円形脱毛症の治る前兆が現れない理由


円形脱毛症が治る際にはさまざまな前兆が見られます。しかし、円形脱毛症の治る前兆があらわれない場合には以下のようなことが考えられます。

 

  • 自分で治癒を邪魔している
  • 自己免疫疾患を疑う
  • アトピーがないか確認する
  • 遺伝が関係することもある


円形脱毛症の治る前兆が現れない場合の注意点と合わせて解説します。

自分で治癒を邪魔している


円形脱毛症の治る前兆が現れない理由の1つが、自分で治癒を邪魔していることです。あえて治癒を邪魔する意図がない場合でも、知らない内に髪の毛の成長に悪影響をおよぼす行為を行っているケースは少なくありません。


例えば毎晩夜遅くまで仕事をしており、ストレスや睡眠不足が重なると、髪の毛の成長に悪影響をおよぼします。また、運動不足や筋力の低下、冷えなどが原因で血液の循環が妨げられると、頭皮に送られる栄養が不足して円形脱毛症の治る前兆が現れにくい可能性があります。

自己免疫疾患を疑う


円形脱毛症の治る前兆が現れない場合、自己免疫疾患の発症を疑う必要があります。自己免疫疾患は、本来であれば自分の身体を守るべき免疫系によって、自分の細胞が攻撃される病気の一種です。円形脱毛症の場合、何らかの原因によって自分の免疫系によって毛包が攻撃され、抜け毛を引き起こすと考えられています。


かつては円形脱毛症の原因としてストレスの存在があげられていましたが、心療内科系の疾患と円形脱毛症とに有意な関係が見られないことから、近年では自己免疫疾患説が有力となっています。

アトピーがないか確認する


円形脱毛症の治る前兆が現れない場合には、アトピー素因がないか確認することも重要です。アトピー素因とは自分自身もしくは家族がアトピー性皮膚炎や気管支喘息(ぜんそく)、アレルギー性鼻炎といった病気のいずれか、または複数を持っていることを意味します。


日本皮膚科学会が策定する円形脱毛症診療ガイドラインによると、円形脱毛症を発症した800例中187例(23%)がアトピー性皮膚炎を併発していたとの報告があります。


参考:日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2017年版


円形脱毛症の中でも全頭型や汎発型など重症例では、多発型と比較してアトピー素因の合併率が高いことも分かっているため注意が必要です。

遺伝が関係することもある


円形脱毛症の治る前兆が現れない場合、遺伝が関係している可能性もあるため注意が必要です。中国で行われた大規模な疫学調査によると、円形脱毛症患者のおよそ8.4%に家族内での発症が見られ、親等が近いほど発症率が高いとされています。


また、欧米で行われた調査でも一親等内での円形脱毛症の発症率は、一般の方に比べて10倍という報告もあります。一卵性双生児の円形脱毛症発症率が55%と高いことからも、円形脱毛症には遺伝が何らかの形で関わっていると言えるでしょう。


参考:日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2017年版

円形脱毛症が治るまでの流れ


円形脱毛症の発症から治るまでの流れは、以下の4期に分類されます。

 

  • 初期
  • 急性期
  • 症状固定期
  • 回復期


それぞれの時期の特徴について解説します。

初期


円形脱毛症を発症すると初期症状として抜け毛が増え始め、直径2㎝〜3㎝程度の脱毛斑が現れます。人によっては爪の表面がボコボコする(爪甲点状陥凹・そうこうてんじょうかんぼつ)が見られることもあります。また、軽くブラッシングしただけで髪の毛が抜けやすくなる点も特徴です。

急性期


円形脱毛症の急性期にはまとまった量の髪の毛がごっそりと抜け落ちやすくなります。また、急性期には毛先が太くて毛根部が細い抜け毛も多く見られます。脱毛斑に黒い点が多く見られるようになることも急性期の特徴です。

症状固定期


円形脱毛症の症状固定期には薄毛範囲の拡大が停止し、急性期のような毛先が太くて毛根部が細い抜け毛が見られなくなります。また、急性期に見られる脱毛斑の黒点が黄色っぽく変化することも特徴です。

回復期


円形脱毛症の回復期に入ると脱毛斑に産毛が生え始め、周囲の髪の毛も少々の力では抜けにくくなります。また、脱毛斑にはっきりとした毛穴の存在を認めます。


【関連記事】円形脱毛症で病院に行くべき?|原因と対処法を紹介

【自宅】円形脱毛症の予防と対策


円形脱毛症の原因については現在でもはっきりしたことが分かっていませんが、予防および対策法としては以下の3点があげられます。

 

  • 規則正しい生活
  • 適切なヘアケア
  • 食生活の改善


円形脱毛症以外の原因による抜け毛を予防するためにも、積極的に取り組むことがおすすめです。

規則正しい生活習慣


円形脱毛症を予防・改善するためには規則正しい生活習慣を身につけることが重要です。例えば喫煙や飲酒は血液の循環を悪化させ、髪の毛の成長に悪影響を与えることが分かっています。


お酒はたしなむ程度の量を意識し、できれば禁煙することがおすすめです。また、睡眠不足も髪の毛の成長に悪影響を与えます。午後10時から午前2時には毛母細胞の分裂が活発化するため、可能な限り早寝早起きを心がけましょう。睡眠の質を高めるためには、日中に適度に身体を動かすことがおすすめです。

適切なヘアケア


適切なヘアケアも円形脱毛症の予防・改善に必要なポイントです。シャンプーの際に頭皮をゴシゴシ強い力で擦ると髪の毛が抜けやすいだけでなく、頭皮環境の悪化により髪の毛の成長に悪影響を与える可能性もあるため注意が必要です。


洗浄力の強すぎるシャンプーも頭皮を守るべき皮脂を奪い、頭皮環境を悪化させるため、抜け毛が気になる際には薬用シャンプーや育毛シャンプーに切り替えましょう。シャンプーの際には指の腹で頭皮を動かすようにマッサージし、血行を促進することがおすすめです。

食生活の改善


円形脱毛症を予防・改善するためには食生活の改善も必要です。スナック菓子やジャンクフード、肉類など脂っこい食品を好んで摂取していると、皮脂の過剰な分泌により頭皮環境が悪化し、髪の毛の成長に悪影響を与える可能性があります。


髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られるため、毎日の食事に良質のタンパク源を取り入れましょう。また、頭皮環境を整えるためにはビタミンB群やビタミンC、ビタミンEなどを摂取することがおすすめです。特定の栄養素だけを意識的に摂取するのではなく、バランスのよい食事を心がけるようにしましょう。

【専門院】円形脱毛症の対策方法


円形脱毛症を発症した場合、症状の程度により以下のように対策することが一般的です。

 

  • 軽度から初期|治療薬・外用薬
  • やや多発から中等度|外用薬・施術
  • 多発から重症例|別途疾患に合わせる


円形脱毛症の症状別対策方法について解説します。

軽度から初期|治療薬・外用薬


円形脱毛症の症状が軽度から初期段階の場合には、外用薬や内服薬で対処することが一般的です。外用薬としてはステロイド性の外用剤がよく知られています。入浴後などに外用剤を頭皮にしっかりと浸透させることで、毛根部の炎症を抑える効果が期待できます。


円形脱毛症の治療に用いられる代表的な内服薬が、グリチロンおよびセファランチン錠です。単発型および多発型の円形脱毛症を改善する目的で用いられ、健康保険が適用される点もメリットの1つです。ただし、重症例の円形脱毛症に関しては効果が期待できないとされています。

やや多発から中等度|外用薬・施術


やや多発から中等度の円形脱毛症に対しては、外用薬による治療や施術を行うことが一般的です。代表的な外用薬としては、ミノキシジルがよく知られています。ミノキシジルには毛母細胞の死滅を抑制し、発毛シグナルを活発化させる作用が期待されています。


やや多発から中等度の円形脱毛症に対して行われる施術の1つがステロイド局所注射です。円形脱毛症診療ガイドラインでは、行うよう勧める推奨度Bの治療法とされています。その他の治療法としては、局所液体窒素凍結療法があげられます。

多発から重症例|別途疾患に合わせる


多発から重症例の円形脱毛症に対しては、別途疾患に合わせた治療が行われます。例えば難治性の円形脱毛症の場合には、膠原病(こうげんびょう)や甲状腺機能障害などの内臓疾患がないか調べるため、大学病院での検査および治療が推奨されることもあります。


また、大学病院を受診することで治療の方向性を決定しやすくなる点もメリットの1つです。重症例の円形脱毛症に対しては、局所免疫療法が推奨されます。円形脱毛症の治療法として推奨度Bに位置づけられるのは、先に紹介したステロイド外用およびステロイド局所注射、そして局所免疫療法の3つだけです。


参考:日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2017年版

円形脱毛症の鑑別疾患に注意


突然の抜け毛が起こった場合には、円形脱毛症だけでなく可能性が疑われる鑑別疾患を比較し、合理的に原因を特定することが重要です。円形脱毛症の鑑別疾患としては以下の例があげられます。

 

鑑別疾患 原因 特徴
AGA(男性型脱毛症) 男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)の増加 思春期以降に発症してゆっくりと進行する
ケルスス禿瘡(とくそう) 白癬菌(はくせんきん)への感染 膿疱(のうほう)が多発する
抜毛症 精神的ストレス 自分で自分の髪の毛や体毛を引き抜くことを抑えられなくなる
瘢痕(はんこん)性脱毛症 ケガ・やけど、手術の傷跡など 頭皮の傷跡が線維化することで髪の毛が生えなくなる

円形脱毛症の改善なら駅前AGAクリニックへ


円形脱毛症の改善なら、駅前AGAクリニックまでご相談ください。抜け毛が急に増えた場合には円形脱毛症の発症が疑われますが、まずは検査により原因を特定することが重要です。


円形脱毛症の鑑別疾患の1つがAGA(男性型脱毛症)で、発症すると徐々に進行する点が特徴です。円形脱毛症の軽症例の場合は完治も期待できますが、進行型のAGAには完治という概念がありません。


駅前AGAクリニックでは円形脱毛症だけでなく、AGAの治療も専門的に行っています。カウンセリングは無料で受けられるため、抜け毛や薄毛が気になる方はなるべく早めにご相談ください。早期に治療を開始することで、年齢相応の毛髪量を取り戻すことが期待できます。

 

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