フケを一瞬でなくすことはできる?効果的なケア法とシャンプー選びのポイント
フケは誰にでも見られる生理現象の一種ですが、襟足や肩口のフケが目立つようになると、周囲の人に不快な印象を与えるのではないかと心配になるものです。フケには乾性タイプと脂性タイプの2種類があるため、自分のフケのタイプに適した対処を行うことが欠かせません。
本記事では引けの原因や予防するためのケア方法、およびシャンプーの選び方などについて解説します。頭皮のフケが目立ってきたため、すぐになくしたいとお考えの方は参考にしてください。
目次
フケを一瞬でなくすのは難しい
フケを一瞬でなくすのは残念ながら難しいと言わざるを得ません。フケを一瞬でなくすのが難しい理由について理解するためには、フケができるメカニズムについて知っておくことが重要です。
人間の皮膚は表皮の最下層にある基底層で作られ、徐々に上方へと押し上げられて数層から十数層から成る角層を形成します。最表面の角層はやがて角質となって剥がれ落ちますが、剥がれ落ちた角質のことをフケ(頭皮以外はアカ)と呼ぶ訳です。
角層ができてから剥がれ落ちるまでの周期をターンオーバー(皮膚の新陳代謝)と呼び、およそ【年齢×1.5日】でサイクルしています。そのため、日々のケアや生活習慣を見直してターンオーバーの周期を正常に導き、根気強く改善する必要があるのです。
フケの原因とは
フケを早期に改善するためには、フケができる原因について知っておかなければなりません。フケができる主な原因は以下の3つです。
- 頭皮の乾燥や皮脂バランスの乱れ
- 洗髪不足または過剰な洗髪
- ストレスや生活習慣の影響
フケができる3つの原因について詳しく解説します。
頭皮の乾燥や皮脂バランスの乱れ
フケができる原因の1つが、頭皮の乾燥や皮脂バランスの乱れです。冬場に空気が乾燥すると手がカサカサと乾燥して粉を拭いたように見えますが、頭皮が乾燥すると白っぽくて粒が小さく、パラパラとしたフケ(乾性フケ)が出やすくなります。
また、皮脂バランスが乱れて分泌量が増加すると黄色っぽくて粒が大きく、ベタベタとしたフケ(脂性フケ)が出やすくなります。乾性フケは襟足や肩口などに落ち、脂性フケは髪の毛に付着する傾向にあり、いずれも不潔な印象を与えがちです。
洗髪不足または過剰な洗髪
洗髪不足や過剰な洗髪もフケができる原因の1つです。洗髪不足により皮脂が頭皮へ留まると、剥がれ落ちた角層と混じり合い脂性フケの発生リスクを高めます。
反対に過剰な洗髪により頭皮が乾燥した場合、乾性フケが発生するリスクを高めます。ただし、過剰な洗髪により頭皮から皮脂が奪われると、バリア機能を維持するためかえって皮脂の分泌量が増加するケースもあるため注意が必要です。
ストレスや生活習慣の影響
髪の毛の洗い方などによる頭皮の状態だけでなく、ストレスや生活習慣の影響でフケが出やすくなることもあります。ストレス状態が継続すると自律神経のバランスが乱れます。
自律神経のバランスが乱れるとターンオーバー(皮膚の新陳代謝)に異常が生じ、結果としてフケが出やすくなるのです。
また、日常的に脂っこいものやジャンクフード、スナック菓子などを好んで摂取すると、皮脂の過剰な分泌により脂性フケが出やすくなります。頭皮に原因がある場合だけでなく、外的要因によりフケができやすくなる例も
多々あるため注意が必要です。
【関連記事】頭皮乾燥はフケやかゆみの原因!頭皮乾燥を改善する方法とは
フケをなくすまたは予防するためのケア方法
フケをなくすためには日常的なケアを根気強く行う必要があります。フケをなくす、または予防するためのケア方法としては以下の5つがあげられます。
- ビタミンB2を摂取
- 正しくシャンプーする
- 洗髪後はしっかりドライヤーを
- 頭皮・毛髪の保湿ケア
- 規則正しい睡眠を取る
フケをなくすまたは予防するための5つのケア方法について解説します。
ビタミンB2を摂取
フケをなくすまたは予防するためには、日常の食事からビタミンB2を積極的に摂取することが重要です。ビタミンB2には脂質の代謝をサポートし、髪の毛や頭皮を健康に保つ働きがあります。
ビタミンB2が不足した場合、抜け毛の原因となる脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)の発症リスクが高くなるため注意が必要です。ビタミンB2を多く含む食品としてはレバーやハツなどのホルモン、鶏卵、カマンベールチーズ、焼きのり、納豆などがあげられます。
正しくシャンプーする
フケをなくすまたは予防するためには、日常的に正しくシャンプーすることも欠かせません。正しいシャンプーは以下の手順を意識して行うとよいでしょう。
- 洗髪の前にブラッシングを行う
- 38℃程度のぬるま湯で予洗いを行う
- 手のひらでシャンプーを泡立て数箇所に分けて髪の毛につける
- 指の腹で頭皮をマッサージするように優しく洗う
- シャンプーの洗い残しがないようしっかりとすすぐ
湯温が低いと皮脂をしっかり落とせず、湯温が高すぎると皮脂を落とし過ぎてしまうため、38℃程度のぬるま湯にすることがポイントです。
洗髪後はしっかりドライヤーを
洗髪後はドライヤーでしっかり頭皮や髪の毛を乾かすことも、フケをなくすまたは予防するためには重要なポイントです。
自然乾燥に任せていると雑菌繁殖の温床となり、嫌な臭いを発する可能性があるだけでなく、脂漏性皮膚炎などの発症リスクが高くなるため注意が必要です。
ドライヤーは髪の毛から20㎝ほど離し、熱によるダメージが加わらないようにしましょう。髪の毛の根元から乾かし始め、8割方乾いたら冷風に切り替えて仕上げましょう。
頭皮・毛髪の保湿ケア
頭皮・毛髪の保湿ケアもフケをなくすまたは予防するためには欠かせません。洗顔後に保湿をおこなうように、洗髪後には頭皮の保湿をおこなうよう意識しましょう。
頭皮が乾燥すると乾性フケができやすくなるだけでなく、皮脂の過剰な分泌により脂性フケができるリスクも高くなります。
粒が小さく白いフケが目立つ場合には、洗髪後に油分を含む保湿剤を利用することがおすすめです。粒が大きく黄色いフケが目立つ場合には頭皮用の化粧水を利用しましょう。
規則正しい睡眠を取る
規則正しい睡眠を取ることも、フケをなくすまたは予防するために必要です。睡眠不足に陥ると夜間の成長ホルモンの分泌量が減少し、ターンオーバー(皮膚の新陳代謝)に悪影響をおよぼします。
また、睡眠不足により自律神経のバランスが乱れると、頭皮に送られる血液量が減少するため髪の毛の成長も妨げられます。適切な睡眠時間に関しては諸説ありますが、1日に6時間から7時間の睡眠を確保するよう意識しましょう。
効果的なフケ対策シャンプーの選び方
フケをなくすまたは予防するためには、毎日使うシャンプーの選び方も重要です。効果的なフケ対策シャンプーの選び方は以下のとおりです。
- 乾性フケなら保湿成分で選ぶ
- 脂性フケなら抗菌成分で選ぶ
効果的なフケ対策シャンプーの選び方について解説します。
乾性フケなら保湿成分で選ぶ
白っぽくて粒が小さく、カサカサとした乾性フケが目立つ場合には、保湿成分に注目してシャンプーを選ぶとよいでしょう。
保湿成分としては加水分解コラーゲンやセラキュート、リピジュアなどがあげられます。ただし、いくら保湿成分を配合したシャンプーを利用しても洗い流すことに変わりはありません。
そのため、保湿成分を配合したシャンプーで洗髪をした場合であっても、洗髪後の頭皮の保湿を怠らないよう気を付けましょう。
脂性フケなら抗菌成分で選ぶ
黄色っぽくて粒が大きく、ベタベタした脂性フケが目立つ場合には、抗菌成分を配合したシャンプーを選ぶとよいでしょう。
脂性フケは過剰な皮脂の分泌により、頭皮の常在菌であるマラセチア(真菌の一種)が増殖することで発生リスクを高めます。
抗菌成分を含むシャンプーを利用することでマラセチアの増殖を抑え、脂性フケを予防することが期待できます。このように、毎日使うシャンプーは肌質によって選び分けることがポイントです。
【関連記事】頭のぼこぼこしたできものの原因とは?セルフケア方法も解説!
頭皮環境を整えて薄毛の悩みを解決するなら新宿AGAクリニックへ
頭皮環境を整えて薄毛の悩みを解決するなら、新宿AGAクリニックまでご相談ください。フケは誰にでも見られる生理現象の一種ですが、あまりにも目立つ場合には頭皮環境が悪化している可能性も疑われます。
フケが皮脂と混じり合うなどして毛穴に詰まった場合、粃糠性(ひこうせい)脱毛症の発症リスクが高くなるだけでなく、皮脂の過剰な分泌により脂漏性脱毛症を発症する可能性もあります。
今回ご紹介したセルフケアでフケが改善しない場合には、できるだけ早めに専門医の診察を受けることがおすすめです。
新宿AGAクリニックでは初診料・再診料だけでなく、カウンセリングも無料で行っています。フケに関するお悩みだけでなく、治療法や費用に関するご相談も専門のカウンセラーまでお気軽にお問い合わせください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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