M字はげを改善する方法とは?セルフケアのみで改善することは可能?
M字はげは、額の両側から後退するタイプの薄毛で、壮年期や中年期以降の男性にみられることもあれば、女性にもみられることもあります。 男性の場合は、AGA(男性型脱毛症)の発症に伴ってM字はげになることが多く、適切な対処を行わないと、将来の薄毛のリスクを高めてしまう可能性があります。
女性の場合、特定の髪型を続けることによって、M字はげのリスクを高めることがあります。
この記事では、M字はげを改善する方法について、解説します。
目次
M字はげを改善する方法は?
M字はげを改善するためには、M字はげの原因に応じた対処をすることが大切です。
AGAクリニックで治療を受ける
まず、AGAクリニックで治療を受けることです。
男性がM字はげになっている場合、AGA(男性型脱毛症)を発症している可能性があります。 AGAの発症が疑われる場合は、AGA治療専門のクリニックを受診することが重要です。
M字はげがひどくならないうちに治療を開始することで、将来の薄毛のリスクを下げたり、年齢相応の毛髪量を取り戻したりすることが期待できます。
薄毛予防・改善に効果的な食べ物を食べる
M字はげを改善する方法として、薄毛予防・改善に効果的な食べ物を摂取することも有効です。
しかし、ある特定の食べ物を摂取したからといって、みるみる髪の毛が生えてくるようなことはありません。 ただし、髪の毛の成長を促し、頭皮環境を良好に保つためには、普段の食事に気をつけ、必要な栄養素を摂取することが重要です。
髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られているため、日々の食事から良質のタンパク質を摂取すると良いでしょう。 また、アミノ酸からケラチンを合成するためには、必須ミネラルの一種である亜鉛の摂取も必要です。 頭皮環境を良好に保ち、血液の循環を促進するためには、ビタミンB群やビタミンC・Eなどの栄養素を摂ることも欠かせません。
髪型を変える
M字はげを改善するために、髪型を変えることも効果的です。
常に同じ髪型をしていたり、同じ箇所で髪の毛を結んでいたりすると、頭皮に負担が掛かってしまい、M字はげを引き起こす可能性があります。 特に、ポニーテール等の髪型をしていると、額の生え際に牽引力が掛かり、牽引性脱毛症を発症することがあります。
同じ髪型をしていると、局所へ負荷がかかり、血行不良になりやすく、抜け毛を引き起こす可能性も高まります。 牽引性脱毛症は、髪を後ろで結んでいる女性だけでなく、長髪の男性やオールバックにしている男性等も発症するケースもあります。
M字はげの原因
M字はげを改善するためには、まずは原因を明確に理解しておくことが大切です。
M字はげの原因を男性と女性別に、それぞれご紹介します。
男性はAGA
男性のM字はげの多くは、AGAの発症によって起こります。
AGAを発症するリスクを高める5α-リダクターゼと呼ばれる酵素は、頭頂部や前頭部に多く分布しています。 このため、AGAを発症した場合、M字はげやO字はげになるリスクが高まるのです。
女性に多いのは牽引性脱毛症
女性のM字はげに多い原因は、牽引性脱毛症です。
女性に多くみられますが、髪の長い男性であっても発症する可能性があります。 ポニーテール等の髪型を長時間していると、額の生え際が引っ張られ、血行不良を起こし、抜け毛のリスクが高まります。
牽引性脱毛症の原因は、髪型以外にもエクステ(付け毛)やヘアアイロン、ヘアブラシによる刺激等も挙げられます。 エクステを長時間付けたままにしていると、髪の毛の根元が洗いにくくなるため、頭皮環境の悪化を招き、さらに抜け毛のリスクを高める可能性もあります。
M字はげはセルフケアのみで改善する?
M字はげが気になり始めた場合、セルフケアで改善することはできるのでしょうか。
基本的にはAGAクリニックを受診する
基本的には、AGAクリニックを受診すると良いでしょう。
軽度のM字はげや、牽引性脱毛症による女性のM字はげであれば、セルフケアを行ったり、髪型を変えたりすることで、改善がみられる場合もあります。 しかし、薄毛の原因は様々であるため、まずは専門医に診てもらい、原因を明確にすることが重要です。
薄毛を改善する場合、育毛サロンを利用するという手もありますが、育毛サロンは民間の施設であり、クリニックとは異なり医師が常駐していないため、注意が必要です。
クリニックを受診する目安は?
以前よりも額の生え際のM字が深くなってきたり、おでこが以前よりも広くなってきたりした時が、クリニックを受診する目安です。
M字はげには、明確な基準がありません。 しかし、一般的には額の両サイドの生え際が、真ん中よりも指の幅二本分以上後退している場合、M字はげの疑いがあるでしょう。
ただし、生まれつき生え際がM字になっている方もいるため、この基準はあくまでも目安に過ぎません。 このため、M字はげが気になり始めたら、早めにクリニックを受診するようにしましょう。 自己判断で放置した場合、M字はげが進行してしまう可能性もあります。
M字はげを改善するための治療について
AGAクリニックで行うM字はげの治療について、解説します。
AGA治療薬
AGAクリニックでは、AGA治療薬を用いてM字はげの治療を行うことが一般的です。
治療薬としてはプロペシアやザガーロ、ミノキシジルといった医薬品が用いられています。 プロペシアやザガーロには、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの産生を抑止し、抜け毛のリスクを下げる効果が期待されています。
ミノキシジルは、毛母細胞の分裂を活発にして発毛シグナルを促進することで、発毛効果を得る目的で使用します。 このため、M字はげの治療ではミノキシジル外用薬が中心的に用いられており、プロペシアやザガーロを併用することで、さらに治療効果を高めることが可能です。
自毛植毛
M字はげの範囲が広くなった場合、もしくは治療薬では改善が追い付かない場合は、自毛植毛を行うことも可能です。
自毛植毛は、人工植毛とは異なり、自分の毛穴を移植する手術法であるため、アレルギー反応や拒絶反応を起こすことがないというメリットがあります。 一般的には、後頭部の毛穴を皮膚ごと切除し、薄毛が目立つ箇所へと移植するという手法が採られます。
後頭部の毛穴はAGAの影響を受けにくく、AGAを根本的に改善するには有効な方法です。 しかし、投薬治療に比べると治療費が高くなります。 また、手術跡が残ってしまうこともあるため、治療のハードルが高いという特徴もあります。
市販の育毛剤の効果は?
M字はげが気になる場合、育毛剤を検討される方もいるでしょう。
髪の毛の成長をサポートする成分や、頭皮環境を良好に保つための成分等が含まれており、現在生えている髪の毛を丈夫にする効果は期待できます。 しかし、育毛剤はあくまで現状ある髪の毛を育てる目的であるため、劇的に髪の毛が生えてくるようなことは期待できません。
現在のところ、厚生労働省によって発毛効果が認められている成分は、プロペシアの有効成分であるフィナステリド、ザガーロの有効成分であるデュタステリド、そしてミノキシジルの3つです。 育毛剤は、このような医療用医薬品ではなく、医薬部外品であるため、発毛効果は期待できないでしょう。
M字はげを改善したい方は
M字はげは、額の生え際が後退するタイプの薄毛です。
男性の場合はAGAに伴ってM字はげになる可能性が高いため、できるだけ早めに対処することが重要です。 女性の場合は、牽引性脱毛症によってM字はげになることが多いです。
M字はげは、軽度であればセルフケアで改善することもありますが、以前よりも抜け毛や薄毛の症状が見られる場合は、AGAクリニックを受診しましょう。 新宿AGAクリニックでは、M字はげの治療だけでなく、様々な脱毛症の治療を行っています。
無料カウンセリングも行っておりますので、M字はげに限らず、薄毛や抜け毛に関するお悩みに関しても、お気軽にご活用いただけます。 M字はげが気になり始めたら、まずは新宿AGAクリニックにご相談ください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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