オナニーはハゲの直接的な原因ではない!薄毛になる別の原因や対処法を解説
昔から精力が強い男性はハゲる可能性が高いなどと言われますが、オナニーをする頻度が高い場合、男性ホルモンの分泌量が多いためハゲやすいのではないかと心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際にはオナニーの頻度が高いからといって、ハゲる可能性が増すといったエビデンスをともなうデータはありません。本記事ではオナニーでハゲると言われる理由や、抜け毛が多い場合に考えられる5つの原因について解説します。オナニーの頻度と薄毛との関係が気になる男性は参考にしてください。
目次
オナニーが直接ハゲの原因になるわけではない
精力が強い男性はハゲやすいなどと言われることがありますが、実際にはオナニーが直接的にハゲの原因となることはありません。しかし、胸毛などの体毛が濃い男性に薄毛が多く見られることも事実です。
そのため、性欲が強い男性の場合、将来ハゲるのではないかと心配される方も少なくありません。では、なぜオナニーの頻度が高いと言われるようになったのでしょうか。次章ではオナニーの頻度が高いとハゲると言われる理由について解説します。
オナニーでハゲると言われる理由
オナニーでハゲると言われることには、まったく理由がないとは言えません。オナニーでハゲると言われるおもな理由は以下の2つです。
- 男性ホルモンが増えるため
- 射精によって亜鉛等の栄養素が消費されるため
オナニーでハゲると言われる2つの理由について解説します。
男性ホルモンが増えるため
オナニーでハゲると言われる理由の1つが、男性ホルモンが増えるためです。オナニーをした場合、およそ1週間かけて男性ホルモンの一種であるテストステロンが増えるとされています。
男性に見られる代表的な薄毛のAGA(男性型脱毛症)は、テストステロンよりも活性の高いジヒドロテストステロン(DHT)の量が増えることで発症リスクを高めるとされます。
しかし、オナニーで増えるのはあくまでもテストステロンであり、ジヒドロテストステロンではありません。そのため、オナニーの頻度が高いからといって、ハゲるリスクが増大するとは言えません。
射精によって亜鉛等の栄養素が消費されるため
射精によって亜鉛等の栄養素が消費されることも、オナニーでハゲると言われる理由の1つです。オナニーをした場合、亜鉛以外にも以下の成分が消費されると考えられています。
- 精漿(せいしょう)
- アミノ酸(タンパク質)
- 糖質など
髪の毛が作られる際に必要となる栄養素の1つがアミノ酸(タンパク質)です。また、アミノ酸が再合成される際には亜鉛が必要とされます。そのため、オナニーでアミノ酸やタンパク質を消費すると、ハゲるリスクが増大すると言われるわけです。
ただ、精液中に含まれるアミノ酸や亜鉛の量は極めて微量のため、オナニーの頻度が高いからといってハゲるリスクが増大するとは考えにくいでしょう。
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ハゲる原因はオナニー以外にある!考えられる原因は5つ
オナニーの頻度が高いからハゲることはありませんが、次の5つの原因によりハゲるリスクが高くなると考えられます。
- ストレスによる自律神経の乱れ
- 栄養の偏りや運動不足などの生活習慣の乱れ
- 間違ったヘアケア
- 内臓疾患の可能性
- AGAの可能性
ハゲの5つの原因について解説します。
ストレスによる自律神経の乱れ
ハゲの原因と考えられていることの1つが、ストレスによる自律神経の乱れです。自律神経は意思の有無に関係なく(自律的に)働いており、人間の生命活動を支える根幹でもあります。
自律神経は交感神経と副交感神経から成っており、日中は交感神経が、夜間は副交感神経が優位に傾きます。ところが、ストレスの蓄積により自律神経の乱れが生じると、血管が収縮して血液循環を妨げるため、髪の毛の成長に悪影響をおよぼすのです。
栄養の偏りや運動不足などの生活習慣の乱れ
栄養の偏りや運動不足などの生活習慣の乱れも、ハゲのリスクを高める原因の1つです。例えば脂っこい食べ物やスナック菓子など、脂質を多く含む食品を好んで摂取していると、脂漏性(しろうせい)脱毛症による抜け毛のリスクを高めます。
また、運動不足により筋力が低下すると、全身の血液循環に悪影響をおよぼし、髪の毛の成長が妨げられます。その他にも、睡眠不足による成長ホルモンの分泌量の減少も、髪の毛の成長を妨げるため注意が必要です。
間違ったヘアケア
ハゲのリスクを高める原因としては、間違ったヘアケアもあげられます。間違ったヘアケアの例としては以下の点があげられます。
- 洗髪の際に指先や爪で頭皮を強く擦っている
- 肌質に合っていないシャンプーなどのヘアケア用品を使っている
- シャンプーを直接頭皮につけている
- 湯温が高すぎる、もしくは低すぎる
- すすぎの際に洗い残しがある
- シャンプーの頻度が多すぎる
- 洗髪後にドライヤーで乾かしていない
間違ったヘアケアを続けると頭皮環境の悪化により、抜け毛のリスクを高めます。毎日の洗髪にもかかわらずかゆみや頭皮の赤みがある方は注意が必要です。
内臓疾患の可能性
上記の理由がないのにもかかわらず抜け毛が見られる場合、何らかの内臓疾患を発症している可能性も疑われます。抜け毛をともなう主な内臓疾患としては以下の例があげられます。
- 膠原病(こうげんびょう)
- 梅毒(ばいどく)
- 甲状腺機能亢進(こうしん)症(バセドウ病など)
- 甲状腺機能低下症(橋本病など)
- 鉄欠乏性貧血
ただし、内臓疾患を発症している場合には、抜け毛以外の症状をともなうことが一般的です。抜け毛以外の症状が見られない場合には、過度に内臓疾患を疑う必要はありません。
AGAの可能性
生活習慣に問題がなく、内臓疾患の疑いもないのに抜け毛が治まらない場合、AGA(男性型脱毛症)を発症している可能性が疑われます。
AGAは男性に見られる代表的な脱毛症の一種で、思春期以降に発症して徐々に進行する点が特徴です。いったん発症すると完治することがないため、根気強く改善もしくは現状維持に取り組む必要があります。
現在では病院やクリニックでAGA治療が受けられるため、発症が疑われる場合にはなるべく早めに専門医の診察を受けることがおすすめです。
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オナニーによるハゲが気になるときの対処法
オナニーによるハゲが気になる場合には、以下の3つの対処を実践してみましょう。
- オナニーの頻度を5日に1回未満のペースに減らす
- 生活習慣を見直す
- ヘアケア用品を見直す
オナニーが直接抜け毛を引き起こすことはありませんが、生活習慣などを見直すことで抜け毛のリスクを下げることが期待できます。
頻度を5日に1回未満のペースに減らす
オナニーによるハゲが気になる場合には、頻度を5日に1回未満のペースに減らすことを検討してみましょう。オナニーを行った場合、男性ホルモンの分泌量が増加することは先述の通りです。
一般的に男性ホルモンの分泌量はオナニーをしたおよそ5日後から増え始め、1週間後にピークを迎えると考えられています。そのため、オナニーの頻度を5日に1回未満のペースに減らすことで、男性ホルモンの過剰な分泌を抑制することが期待できます。
生活習慣を見直す
オナニーによるハゲが気になる場合には、生活習慣を見直すことで抜け毛予防を行うとよいでしょう。抜け毛を予防するための生活習慣は以下のとおりです。
- 食事の栄養バランスの改善
- 睡眠をしっかり取る
- ストレスを溜め込まない
- 無理のない程度に運動を取り入れる
抜け毛を予防するための生活習慣の見直し方について解説します。
食事の栄養バランスの改善
抜け毛を予防するためにはオナニーの頻度を減らすだけでなく、食事の栄養バランスを改善することが重要です。先述の通り、射精をした場合にはアミノ酸(タンパク質)や亜鉛、糖質などが失われます。
そのため、日ごろの食事から良質のたんぱく質を摂取することが重要です。また、髪の毛を作るためには亜鉛が欠かせないため、日常的にレバーや牡蠣(かき)、煮干しなどを摂取するよう意識しましょう。
糖質の過剰な摂取はかえって抜け毛のリスクを高める可能性があるため、1日に必要な量を意識して摂取する必要があります。
睡眠をしっかり取る
人間の体内では睡眠中に成長ホルモンが分泌され、細胞分裂を活発化させます。髪の毛も毛母細胞が分裂することで成長するため、睡眠をしっかり取ることが欠かせません。
適切な睡眠時間に関しては専門家の間でも意見の一致を見ませんが、一般的には1日あたり6時間から7時間の睡眠を取ることが推奨されています。ただし、睡眠時間を確保しても睡眠の質が低くては意味がありません。
普段から早寝早起きを心がけ、お風呂に入ってリラックスするなどして、睡眠の質を高めるよう工夫することがおすすめです。
ストレスを溜め込まない
抜け毛を予防するためにはオナニーの頻度を減らすだけでなく、ストレスを溜め込まないよう意識することも重要です。ストレスは万病の元といわれるように、自律神経のバランスを乱し、心身にさまざまな悪影響をもたらします。
日常生活を営む上でストレスを完全に排除することは困難なため、自分なりのストレス発散法をいくつか用意しておくとよいでしょう。
無理のない程度に運動を取り入れる
無理のない程度に運動を取り入れることも、抜け毛を予防する際に効果的です。適度に身体を動かすことで全身の血液循環を促進し、髪の毛の成長をサポートすることが期待できます。
運動といっても筋トレやランニングなど激しく身体を動かす必要はありません。日常的に歩くよう心がけたり、車を使わないよう意識することでも十分に血液の循環を促進することが期待できます。
筋トレやランニングなどはよほど意志が強くないと継続が困難なため、自分にできる範囲の軽い運動を日常に取り入れましょう。
ヘアケア用品を見直す
抜け毛を予防するためにはオナニーの頻度を減らすだけでなく、ヘアケア用品を見直すことも重要です。毎日の洗髪にも関わらず頭皮のかゆみや赤みがある場合には、シャンプーが肌質に合っていない可能性も疑われます。
抜け毛を予防するためには、アミノ酸系の育毛シャンプーや薬用シャンプーなどの使用を検討してみましょう。また、将来の薄毛を予防する目的で育毛剤を利用することも効果的です。
薄毛が気になるなら新宿AGAクリニックへ
薄毛や抜け毛が気になり始めたら、新宿AGAクリニックまでご相談ください。抜け毛の原因が分からないとオナニーをやめた方がよいのか、それとも内臓疾患の疑いがあるのか不安になることもあるでしょう。
基本的に抜け毛以外の症状が見られないようであれば、過度に内臓疾患を疑う必要はありません。また、オナニーの回数が多いからハゲるといったエビデンス(医学的根拠)もありません。
しかし、抜け毛の原因は多岐に渡るため、まずはAGA専門のクリニックで原因を突き止めることが重要です。抜け毛の原因がわかれば、適切な治療により改善もしくは現状維持が期待できます。
新宿AGAクリニックでは、無料カウンセリングで抜け毛に関する疑問や治療費に関する相談にお答えしています。まずは専門のカウンセラーまでお気軽にお問い合わせください。

【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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